NIKKO CHALLENGE ROAD 2016 Round.1

・日時:2016年4月17日(日)

・開催地:日光サーキット(栃木県宇都宮市高松町984 TEL 028-674-4390)

・天候:曇り時々雨

・主催:office motokids

・大会特別協力:日光サーキット

・運営:G-STAFF&motokids

・後援:ガレージaZ らーめんふぁくとりーのすけ 我夢超米 スズキ機工(株)

90年代後半から誰にでも愛される『草レース』として、人気を博してきた日光チャレンジロード。スプリントレースは約10分間の

予選後、10周(ビギナーズは8周)で行われ、豊富なクラス設定により自分のレベルや車両に合った参加クラスが選べることも人気

の秘密だ。そして2輪レースの醍醐味、耐久。今回もコンパクトファイタークラスに18チームが参戦。天候は曇り。しかし途中雨が

降ってドライからハーフウエット、ウエットと激変する時間帯もあり、観ている方はハードなバトルを楽しめたが、選手にとって

コースコンディションを把握することも戦いにおいて重要な要素となった。


PRIDE KING
2st・126cc以下、4st・241cc以上555cc以下の一般市販車

予選
予選からタイム争いが激化する。トップタイムを出したのは、#99 飯室裕司(NSR250)タイムは39.896。

その0.004差で2位に#2 山下淳(NSR250R)3番手はトップ

と0.555差の#19近藤主剛(NSR250R)さらにさらに、

0.558差の4番手は#15 大根田隆(FZR400RR)という形で

終わった。以下も僅差のなか決勝レースを迎える。

 

 

1周目、3番手スタートの#19近藤が好ダッシュを見せてトップ

に立つ。2番手に#99飯室そして#2山下 とレインタイヤ組がトップグループを形成。2周目、ここで#99飯室がトップに立

つと2番手に#2山下が浮上。#19近藤は3番手まで順位を下げる。この上位3台がレースを引っ張る形となった。

 

ドライタイヤのライダーのペースはなかなか上がらない。

 

 

 

 

決勝
プライドキングスタート前に雨が上がり日差しも射してきて

路面も乾き始めている状況。しかし大半はまだ濡れており、

レインかドライか、タイヤ選択も勝負の 鍵となった。

このなんとも言えないハーフウエットの中、レインタイヤを

装着してきたのは4台。ポールポジションの#99飯室裕司(NSR250)2番手 の#2山下淳(NSR250R)3番手の

#19近藤主剛(NSR250R)そして10番手の#65内野忠寿(NSR250R SP)

 

そんななかレインタイヤ組#65内野も好走を見せる。1周目に

5番手につけ2周目には4番手に。レインタイヤが中盤で上位を

独占した。

#99飯室は7周目、8周目と好タイムを連発し、独走態勢に入

る。順位は変わらず、ファイナルラップも安定した走りで

チェッカーを受けた#99飯室が優勝、2位に#2山下、3位に

#19近藤でレースを終えた。


 

●優勝者コメント
99飯室裕司(NSR250)
レインタイヤを選択したのが勝因ですね。レース前にウエットだったのでレインタイヤに

履き替えました。マシンを一緒に作ってくれた仲間、レースをサポートしてくれる仲間が

いたから、今回勝つことができました。初優勝です!ここまで来るのに4年かかりました。

でもやっと勝つことが出来て、本当に嬉しいです。仲間と一緒に喜びます!


PRIDE 1
4st/128~250ccの単気筒一般市販車両及び2st91~125ccの

一般市販車両


予選
激しいタイム争いとなった異種格闘技戦のプライド1。その

予選で43.060のトップタイプを叩き出したのは#23桑原崇史

(WR250X)2番手はトップと0.876差の43.936の#83黒田佑太(RS125 AP)3番手は44.584の#52青柳澄晴(WR250X)

 2周目、4コーナーで#83黒田と#44村野精次郎(グース)の

2台が転倒。順位は、#23桑原、#31大橋、#16金澤と2番手

3番手が入れ替わる展開。
 6周目、#16金澤が2番手に浮上。#31大橋はやや離され加減。ここから#16金澤はペースを上げ、トップに迫る勢い。

8周目にバックストレートで#16金澤が仕掛けてトップに。

しかし9周目、6コーナーでまたもや#23桑原が巻き返しトップ

に立つもすぐさま#16金澤が抜き返しトップに返り咲く。

かなり見ごたえあるバトルが繰り広げられるなか、ファイナル

ラップで#16金澤が逃げ切り優勝を飾った。2位に#23桑原、

3位は#31大橋という結果となった。

決勝
スタート前、雨は降り続いたままで一時雨脚は強まる。

路面は完全なウエットだが、スタート直前に雨が上がった。

これがどう影響するのか。レースは2台がリタイアとなり、

8台でスタート。

予選3番手の#52青柳がスタートダッシュでトップに立つ。

しかしその後転倒し1周目は#23桑原、#16金澤孝行

(AX-1)、#31大橋豊(CBR250R)の順。この路面状況は

4スト車が有利か。


 

●優勝者コメント
16金澤孝行(AX-1)
路面コンディションは悪かったが、自分はウエットはわりと得意

なので良かったです。周りを見ながら冷静にレース運びができました。

マシンがRRより劣るので、ドライでも勝てるようにしたいですね。

今回はとにかく楽しかったです。


250Racers&CBR250R Dream Cup
250Racers:4st250ccシングル/ツイン、4st300cc

CBR250R Dreamcup:HONDA CBR250Rワンメイク

『Eクラス(42秒未満)』、『Bクラス(42秒以上)』

※自己申告
予選
 風は強く吹くも路面状況はドライ。予選が始まってまもなく、

転倒があるなど少々波乱含み。予選トップタイムは、

#3家根谷大晟(CBR250R)の41.994。2番手は#2杉原博志

(CBR250R)の42.203、差がなく3番手に42.225の#71中村

圭吾(VT250)

1周目の最終コーナーで#93谷川が仕掛けて2番手に浮上。

#3家根谷は3番手に後退。先頭を走る#2杉原は軽快にトップをキープ。6周目上位3台が接近した状態も、#2杉原、#93谷川、

の順番は変わらず。 7周目2番手を走っていた#93谷川が転倒。

この周回では他2台も転倒する大波乱な展開となった。

トップは#2杉原、2番手に#3家根谷、3番手に#69オオタが浮上。その後#71中村圭吾(VT250)、 5番手には予選1周目に転倒しタイムを出せなかった#41檜澤悦男(CBR250R)が入る。
 8周目本格的に雨が降ってきた。横殴りの風もあり、天候も荒れ

てきた。ここで#3家根谷がトップに立つ。

決勝
スタート前からやや雨が落ちてきたが、まだドライを保つ。

この雨が誰に味方をするのか? こういうコンディションに

強いのが#93谷川荘洋(CBR250R)。スタートは、予選2番

手の#2杉原博志(CBR250R)がトップに立ち、ポールポジ

ションからスタートの#3家根谷大晟(CBR250R)は2番手に

つける。3番手には5番手からのスタート#93谷川荘洋

(CBR250R)が入ってきた。

2番手はこれまでトップを 走ってきた#2杉原。9周目#41檜澤

が4番手に順位を上げ、ファイナルラップでは3番手まで追い上

げる猛烈 な走りを見せた。1位は#3家根谷大晟(CBR250R)

※CBR250R Dream Cup/E優勝、2位は#2杉原博志(CBR250R)※CBR250R Dream Cup/E2位、3位は#41

檜澤悦男(CBR250R)※250Racers優勝、という順位でチェ

カー。CBR250R Dream Cup/B優勝は、6番手でチェッカー

を受けた#8勝谷仁(CBR250R)。



 

●優勝者コメント
250Racers  #41檜澤悦男(CBR250R)
「雨が良い方向に向いてくれた。予選では転んでしまったので、

ドライのままだったらここまで追い上げられなかったと思う。

他の選手のタイムが雨により落ちてくれたので助かりました。

嬉しい優勝ですね」


CBR250R Dream Cup/E 3家根谷大晟(CBR250R)
「今年はこれで4連勝です。マシンの調子も良く、かなり上手く

いっている感じですね。このまま今年は突っ走りたい」



Dream Cup/B 8勝谷仁(CBR250R)
「雨だったので転倒しないように注意して走りました。昨年から出場していますが、このクラスでは今回が初優勝です」



コンパクトファイター 2スト

(NSF100Trophy混走)


予選
50ccから125ccの2ストマシンが参加するこのクラス、タイムも

かなり拮抗した戦いとなった。予選でも45秒台のなかで4台が争

う形となった。トップタイムは#89小川連(RG125Γ)の

45.248。それを0.101差で#10千田俊輝(NSF100)が45.349

で追う。さらに45.523を出した#5田中泰功(NSF100)、

45.752の#15渡邊颯汰(NSR80)が上位2台に迫る。


決勝
 ポールポジションは、45.248の#89小川。スタートでは予選2位の#10千田が#89小川を抑 えてトップに立つ。それに対し#89

小川が猛プッシュをかけ2周目にトップに立つ。それに続くのは、#15渡邊、#5田中。#10千田は4番手まで下がる。ほぼ4台一塊

となってコーナーを抜けていく。3周目には、#10千田が3番手に挙がり、4番手が#5田中。入れ替わりが激しく見応えのあるバトル

が続く。7周目くらいから雨が降ってき た。この雨により転倒するライダーも出て、大波乱の展開となった。最後トップでチェッカ

ーを受けたのは、#89小川連(RG125Γ)。トップに立ってからは 他を抑え、嬉しい初優勝を果たした。※Compact F 2st125優勝。

2番手チェッカーは#10千田俊輝(NSF100)※NSF100Troph/Jr優勝、3番手チェッカーは5田中泰功(NSF100)

※NSF100Trophy優勝。※Compact F 2st50優勝は27高野芳則(NSR50)。

●優勝者コメント
Compact F 2st50 #27高野芳則(NSR50)
「初出場、スプリントレース初参加。すべてが上手くいきましたね。次もスプリントで1番を狙っていきたいです」(代理人談)

Compact F 2st125 #89小川連(RG125Γ)
「元々改造してあるものを父親から譲ってもらい出場しました。2年前にプライド2で優勝したこともあり、負けられないと思って

いました。今回は優勝できたので、このクラスで年間タイトルを狙います」

NSF100Trophy #5田中泰功(NSF100)
「本人は仕事があるため、表彰式は出られませんでした。今年初めてのレースで優勝を獲れて良かったですと言っていましたよ」

(代理人談)


コンパクトファイター 4スト
参加規程:4クラス A=2st50、B=4st100、C=2st80/4st150、D=2st125

 

予選
予選トップは、#17沼尾清(NSF100)。45.319は2位に

1.241差をつける好タイム。2位は#12小川勉(Ape100改)の

46.560、3位は#32神山明彦(CBR125R)の47.299。

決勝
ポールポジションを獲得したのは、#17沼尾。スタート、イン

から#12小川が入り、1コーナーでトップに立つ。#17沼尾は

2番手スタートとなったが、最終コーナーで巻き返しトップに。

1周目は、#17沼尾、#12小川、#32神山と続く。ほとんど差

がない状態だ。3周目に#10馬場隆幸(MCR125)が4番手に浮

上。5番手は19笛田俊一(CBX125F)。


4周目、先頭3台の順位に変更はなく、4番手が#19笛田、5番手が#10馬場と入れ替わる。4位5位争いも激しい。中盤から終盤は、

順位に大きな変動はなく、安定した走りで#17沼尾が独走態勢に入った。最後は#17沼尾がぶっちぎりの速さを見せてトップで

チェッカー。※Compact F 4st100優勝。2番手は#12小川勉(Ape100改)※Compact F 4st125優勝。3番手は#32神山明彦(CBR125R)※Compact F 4st125 2位。

●優勝者コメント
Compact F 4st100 #17沼尾清(NSF100)
「今回はマシンも仕上がっていたので、勝てて良かったです。

昨年の屈辱を果たせました。100ccクラスには初参戦でしたが

楽しかったです」

Compact F 4st125 #12小川勉(Ape100改)
「今回のマシンはセットアップも満足にできていなかったので

転倒しないように走りました。このレースの前に行われたクラス

息子が優勝していたので、結構必至でしたよ」



ビギナーズ
参加規程:日光チャレンジロード参加可能車両による混走

(タイムアタック・絶版車祭除く)

 

予選
今回ビギナーズクラスのエントリーは2台だったが、当日参加が

プラス6台となった。

 

決勝
決勝は9台、8周で行われた。ポールポジションを取った#63白

砂の45.862はかなり良いタイム。この#63白砂に他がどのよう

なバトルで挑むのか?ビギナーズはレースにあまり出場経験の

ない選手が出場できるというクラスなので、スタート練習を行

った後でスタートとなる。
スタートしてまずトップで飛び出したのは、#8勝谷。この辺の

スタートの上手さはさすが。しかし#63白砂もそれに食らいつ

いていく。この2台の後は少し空いた形での展開となった。

●優勝選手コメント
63白砂将人(NSR250R)
「このレースに参加したのは、今回で2回目です。前回はキングBに出場しました。今回は新しくできたビギナーズに参戦。優勝できて良かったです。今後はキングAを狙っていきます。トップグループで走れるよう頑張ります」

予選1位は#63白砂将人(NSR250R)45.862のタイムはお見

事。元々ビギナーズにエントリーしてきた選手だったが、他の

クラスから当日エントリーした選手を抑えての堂々のトップタ

イム。レベルの高さに驚かされた。予選2位は49.047の#13

千葉昌代(CBR250R)、3位が#8勝谷仁(CBR250R)と続

く。最初からビギナーズにエントリーしていた#8成田俊

(VFR400R)は51.750で5位。

序盤は#8勝谷 が他を引き離しにかかるも、中盤で#63白砂がトップを走る#8勝谷に迫る。 ペースを上げていく#63白砂に対し、#8勝谷はやや遅れを見せ、6周目の最終コーナーでついに#63白砂がトップに立つ。ファイナルラップでは#8勝谷 もペースを上げていき、あと一歩のところまで追いつめるも#63白砂、#8勝谷の順でチェッカー。3位は#13千葉。このレース、ベストタイムは#63白砂の43.796だった。



■耐久 コンパクトファイター
参加規程:4クラス A=2st50 B=4st100C=2st80/4st150、

D=2st125

約5分間のフリー走行後、エンジンをかけた状態でのル・マン

式スタートで行われたコンパクトファイター・耐久レース。

スタートで飛び出したのは、

#17栃木BIG WOOD PROJECT(NSF100)。

スタートから2時間ずっとトップをキープして、1番手でチェッ

カーを受けた※Compact F/B 4st100優勝。2番手チェッカー

は#7ハルトワークス(NSR50)※Compact F/C 2st80&4st150優勝、3番手チェッカーは#31SaitohR・浅本

建築・齋藤自動車(NSF100)※2位。※Compact F/A 2st50

優勝は、#26きまぐれHOLIDAY(NSR50)、※Compact F/D

2st125優勝は、#83チーム名無(RS125 AP)


●優勝チームコメント
Compact F/A 2st50 、#26きまぐれHOLIDAY(NSR50)
「僕たちは8年目のベテランチームです。コンスタントなレース運びができたのが勝因ですね。次も頑張ります」

Compact F/B 4st100 #17栃木BIG WOOD PROJECT(NSF100)
「スタートは山崎さん。石田さんは雨が苦手なので抑えた走りをしてくれた。チームワークも良かったですね。スタートから1番手で最後まで抜かれることなくチェッカーを受けたのは気持ちよかったですね」

 

Compact F/C 2st80&4st150 #7ハルトワークス(NSR50)
「2年ぶりに出場しました。これからも出られるところは出場していきますよ。ちなみに20年前にも五郎さんが主催するレースには出場していました。タイヤはレインを履いていたが、途中ドライに変更したりしました」

Compact F/D 2st125 #83チーム名無(RS125 AP)
「スプリントで転んでしまいましたが、ギリギリまでかけて直して耐久レースに挑みました。最後まで走れて良かったです」



「五郎さんを偲ぶ会」を開催しました!
一昨年まで日光チャレンジロードを主催し、様々な分野の2輪

シーンで活躍した「五郎さん」こと吉澤博幸さんが、昨年4月

18日に他界してから早1年が経ちました。
そんな五郎さんの意思をmotokidsが受け継ぎ、2016年も日光

チャレンジロードは年5回開催いたします。

そこで4月17日(日)、開幕戦終了後に「五郎さんを偲ぶ会」

が行われました。場所は栃木県真岡市の焼肉屋さん

「セイロンフレーバー」。

この日集まってくれた五郎さんを慕う日チャレスタッフ、参加者

等と五郎さんの生前の話や今後の日チャレのことなど、楽しい

時間を過ごしました。

これからも日光チャレンジロードを通して、皆様との交流の時間

や楽しいイベントを作るための懇談会等も考えていきます。

皆様と共に、この日光チャレンジロードを盛り上げていきます。

 

お座敷2部屋での開催となりました。ご参加いただき

ありがとうございました!!